名誉社畜ブログ

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キーエンス元社員による キーエンスの秘密③

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最近じわじわと「キーエンス」で検索してこのブログに来られる方が増えてきています。

2回目の反響が薄かったので放置しかけていましたw

今日は連載3回目 、キーエンス(KEYENCE)本社の様子について記載してみたいと思います。

 

http://www.flickr.com/photos/132261738@N05/18220639272

photo by Affidabilita&Tecnologie

 

前回までのおさらい 

まだ読まれていない方は以下もご覧ください。

 

 

 

前回と同様、機密に該当するようなことを書くつもりはありません。

既に過去発信されている情報に対して、元社員として正否を明らかにしてコメントを残したいと思います。

内容に問題があればご連絡ください。

 

キーエンス(KEYENCE)本社とは

場所は新大阪になります。

 

以前は高槻に本社があったようですが、今は倉庫として使われています。

即納(カタログ掲載製品は全て当日出荷!!)を実現するためのロジスティクスセンターです。

 

新大阪の本社には開発、販促、販促技術、生産技術、その他 間接部門が各フロアに入っています。

 

意外と思われる方もいるかもしれませんが、食堂も入っています。

会社の周りには飲食店がいっぱいありますが、外に行く時間も無いときは私も食堂で昼食をとっていました。

また17時15分から17時45分の間(若干記憶があいまいです)にパンと飲み物が食堂で一人一個支給されます。

でも夕方に席を立つ余裕は無く、数回しか行ったことなかったですね。

 

本社の文化は?

キーエンスといえば体育会系というイメージを連想される方が多いと思います。

営業所はまさにその通りですね。

『フラットな会社ですよ』と就職説明会で話があるかと思いますが、営業所はやっぱり機責(機種責任者の略で、製品ごとに分かれる部署においてその営業所のトップのこと)のキャラクターに大きく影響され、多くが体育会系のノリだと思います。

 

本社だと販促は営業上がりのメンバーが多いので、やはりその傾向が強いと思います。

 

一方で販促技術や開発は比較的フラットだと思います。

でもこれも考えようで、我の強いクセのある人が多く、それでいて妙にフラットな風土があるせいで、ミーティングで衝突ばかりして話が纏まらない。

本社に異動した際にびっくりしたのはここでした。

営業所だと最後は機責の一声で決まりますからね。

 

これは今の会社でもそうなんです。

なので決して ”フラット=いい組織” だとは思いません。

会社レベル、部署レベル、チームレベル、プロジェクトレベルで人材のバランスと会社の風土を整えないと、物事をすばやく正しい方向に持って行くことが難しくなると痛感しました。

そういう仕事を人事やマネージャにやってもらいたいのですが、今の会社にはその思想はないなぁ。

 

ちょっと話が逸れましたが、営業所と本社での空気の違いを感じていただければ。

仕事量は変わりません。

多少の差はあると思いますが、どこの部署も大変です。

社員を追い込んで120%の力を引き出すという仕組みはどの部署でもしっかりと整っています。

特に開発志望の学生さん。

しんどいのは営業だけで、開発はそうでもないと思って入社してしまうと大変な目にあいますよ。

ちゃんとリサーチして、自分で理解・納得してから決断してくださいね。

 

最後にいくつか面白い仕組みを紹介します。

 

時間チャージ

以前の記事にも書いたとおり、社員はそれぞれ明確に『クラス』が設定されています。

それにより基本給などが決まります。

そしてそのクラスごとに、1時間あたりに生み出さないといけない付加価値を金額で定義されています。

これはプロジェクトや勉強会の開催、資料作成など、様々な判断基準に使われます。

使う時間と得られる付加価値を算出し、時間チャージ以上の金額にならなければ採用されることはありません。

 

経営への提言

毎年会社の経営に対して提言を行います。

記憶が正しければ提出はmustだったはずです。

組織やルール、新しいビジネスなど自由に記載することが出来ました。

途中選考を経て、優秀なアイデアにはちゃんと経営陣が答えてくれます。

 

勉強会

新製品発表時や、そうでなくても定期的に、全国から営業マンを集めて本社で勉強会が開催されます。

 

競合との差別化ポイント、自社製品のPRポイントなどを徹底的に叩き込まれます。

そしてそれらを的確に顧客に伝えられるよう、様々な資料・デモが用意されており次の日から即使える状況にして営業に渡します。

 

販促目線では、営業マンが自身の個性や人柄で売るのではなく、リサーチ結果に基づいたPRポイントを的確に突くことで『全員が売れる営業マンになる』というのが理想です。

営業目線ではもちろんそれをベースとして、最終的には個性と人柄で売るんですけどね。

 

にしても、商品企画-開発-販促-営業の連携は見事だと思います。

さらに営業は毎月競合製品の情報や、顧客からのフィードバック、新製品のアイデアを商品企画に提出しないといけません。

前に紹介したこの本、反響があったので改めて紹介します。

 

キーエンス時代にこの本に出会っていればなぁと思います。

当時は会社の仕組みについていくだけで必死だったので。

非常に勉強になる本です。

Kindleだと冒頭部分の無料サンプルもあるので、騙されたと思って是非一度ご覧ください。

 

今日はここまでにします。

次は転職編ですかね。

ぼちぼち更新していきます。

 

 

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